しばらく映画のレビューを書いてなかった…
休日に朝からみっちり勉強するようになったので、前よりグッと鑑賞本数が減りました。
そんな中で先月~今月に観たフランス映画の備忘録。
Table des manières
アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画
『アニエスによるヴァルダ Varda by Agnes』
『ラ・ポワント・クールト La Pointe-Courte』
『ダゲール街の人々 Daguerréotypes』
長編劇映画監督デビュー作『ラ・ポワント・クールト』、遺作となってしまった『アニエスによるヴァルダ』、そしてパリ14区・下町の風景を描いたドキュメンタリー『ダゲール街の人々』。
3本一日で一気に鑑賞。中でも『ダゲール街の人々』はとてもよかった!
香水店のご夫婦を見ているだけで一日中過ごせるくらい、鑑賞後の満たされた感じがたまらなかったー。
『冬時間のパリ Doubles vies』
2018年東京国際映画祭上映作品で、めでたく日本公開。
アサイヤスが監督で、ギョーム・カネ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・マケーニュ共演、と、ワクワクする設定は揃っているのに、なぜに邦題に「パリ」をつけなければいけなかったのか…
それはそうと、ちょうどフランス語の教材で「紙の書籍 vs 電子書籍」のテーマの問題を解いたばかりだったので、専門用語もすんなりフランス語で聞き取れたりして、勉強になりました!
クリスタ・テレちゃんが今回垢抜けたのか、めちゃくちゃミア・ハンセン=ラヴみ が出てた!彼女がスクリーンに映る度にドキドキしました。
ルノワールの時はこんな妖艶な感じはなかったと思う…!
『私の知らないわたしの素顔 Celle que vous croyez』
またこちらもビノシュ。
去年フランス映画祭のときに来日した、フランソワ・シビルくんが恋のお相手です。
セラピスト役のニコール・ガルシアは、『愛を綴る女』の監督もしてた方。
ちょっと平凡なシナリオかなー…と思って観てたら、後半の展開が面白かった!ドローンで撮影する映像は惹かれたんだけど、ガラス越しに追いかけっこするシーンは…ぶっちゃけ…要らなかったです…
ちょうどフランス語の授業で「épier」という単語を学んだばっかりだったので、SYNOPSIS の「Pour épier son amant Ludo…」ってがあってびっくり。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション Nicky Larson et le parfum de Cupidon
あれ、これ見たの去年か…ブログ書いてなかったので一応メモ。
「シティーハンター」のフランス実写版。
吹き替え版しかなくて、日本で観るの諦めていた矢先に「字幕版がある!」との情報を得てすぐさま観に行きました。
今日日コンプラ違反ギリギリな感じでハラハラしたけど、おもしろかったー。(そしてフランス版DVDもゲットするという)エンディングでTMの「Get Wild」が流れるのもなかなかしびれました。
「キャプテン翼」が「Olive et Tom」なのと同じで、「シティーハンター」はフランスでは「Nicky Larson」てタイトルなんですね!
最高の花婿 Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu?
来月日本公開になる続編『最高の花婿 アンコール』の予告編を映画館で観たので、前作も!と思いApple TVでレンタルしてみました。
これもコンプライアンスぎりぎりなのかハラハラしながら観ていましたが、改めて見ると、そもそもの主題は移民問題とか深いところにかかってくる主題だし、色々自虐はしてるけど、なんだかんだで「結果どの国もディスってない」ことになっているのが不思議です。
これくらい節度のない感じで騒いでくれたほうがいいのかも。
続編は、大スクリーンでシュノンソー城が見たいがために、映画館に観に行こうと思っています。
9人の翻訳家 囚われたベストセラー Les Traducteurs
『最高の花婿』でも中国人婿役を演じているフレデリック・チョウが、本作では中国語翻訳家として出ています。
途中までハラハラしていたんだけど、ネタバレが意外と早くて、なんとなくオチが読めてしまったので…オチがわかってしまった自分が悪い(笑)
『タイピスト!』と同じレジス・ロワンサルが監督で、シナリオもよくできていると思います。ただほんと、オチが読めてしまった自分が悪いんです。
でも鑑賞後に「え、あのエピソードは結局どうなった」みたいなモヤモヤ感が残り、どこまでが伏線だったのかもう一度観てみたくなる作品でした。
ロシュフォールの恋人たち Les Demoiselles de Rochefort
恵比寿ガーデンシネマで 先週から始まった 特集上映『ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち』。
全作品観るつもりではあるけど、最初に『ロシュフォールの恋人たち』を見てきました。
去年ロシュフォールに旅に行って以来、スクリーンで観るのは初めてだったので、「あの運搬橋…!」「あの広場が…!」と、いちいち悶えてしまいました。
そして何よりも泣いたのが、本編よりもエンドロールが終わった後のルグランの音楽。
真っ暗のスクリーンを見ながら、「無」の状態でルグランの音楽を聴くというのは本当に泣けます。
運命の炎 Le Bazar de la Charité
こちらはNetflixのドラマ。
「ガールフレンドインパリ」の続編があまりにもいけてなさ過ぎてNetflixでドラマ観るのやめてたんだけど、ハマってしまった…
観始めたら止まらなくなって、朝4時くらいまで観てしまう日もありました…ほんとNetflixのドラマは危険です。
すごい面白いんだけど、スマホ画面で観ると、中年男性の顔が全部同じに見えてきまして…登場人物も多いので、ちょっと混乱。
私、日本人でもEXILEのメンバーが関口メンディー以外の顔の区別ができないくらいなので、もうどうにもこうにも。
オドレイ・フルーロが主役扱いなんだけど、カミーユ・ルーちゃんが際立っていたなあ。
まだ観てるよなあ…と振り返ってみたら、マイフレンチフィルムフェスティバルの忘れてた!
(覚えてたら書きます)